ポメラニアンの魅力
フワフワの被毛とコロンとした丸いフォルムが可愛いポメラニアン。その可愛さから日本での飼育頭数も多く、人気犬種となっています。
しかし、可愛いという気持ちだけで衝動的に飼ってしまうと、ワガママで手に負えない、吠え癖がついてしまった、などのトラブルに発展するかもしれません。今回の記事では、ポメラニアンの性格や飼い方、購入の際の値段・価格についてご紹介します。初めてポメラニアンを飼う方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
気が強いけど甘えん坊!ポメラニアンの性格
・人懐っこく甘えん坊
ポメラニアンはとても甘えん坊で、体を撫でてもらったり抱っこしてもらうことが大好きです。飼い主がかまってくれると全力で喜びます。社交的な性格の子であれば、知らない人にもかまってもらえて喜ぶ姿も見れますよ。
しかし、可愛いからといって甘やかしていると、飼い主の言うことを聞かず、自己主張の激しい犬に育ってしまう可能性があるので、その点は注意が必要です。メリハリをつけてかまってあげれば、家族のアイドル的存在になってくれますよ。
・気が強い
ポメラニアンは小さく可愛い見た目とは裏腹に、とても気が強い性格です。相手が人間だろうと大型犬だろうと怪しいと感じたら立ち向かっていきます。
やや攻撃的な面もあり、興奮すると知らない人や犬に対して吠えたり噛みつこうとする子も少なくありません。もともとポメラニアンは社交的な性格なので、落ち着いているときは他の人や犬とも親しくなれますが、怖いことがあったり興奮すると攻撃性が増す可能性があるので、注意が必要です。
体が小さいのであまり頼りにならないかもしれませんが、気の強さと勇敢さは番犬向きとも言えます。不審者と戦う力は無くても、吠えることで飼い主に不審者がいることを伝えてくれます。
・賢い
ポメラニアンの祖先と言われている「ジャーマン・スピッツ」は牧羊犬として活躍していたため、とても賢く忠実な性格と言われています。その血を引いたポメラニアンも賢く、優秀な性格です。学習能力が高いのでしつけがしやすく、主人である飼い主の指示をよく聞きます。
・オスは活発、メスは穏やか
ポメラニアンは性別によって性格に多少の差があると言われています。オスの方が活発でよく動き回る傾向があり、甘えん坊です。逆に、メスは落ち着いていて穏やかな性格の子が多い傾向にあります。
もちろん、オスでも落ち着いている子やメスでもやんちゃな子はいるので、飼ってみて希望の性格と違っても愛してあげてくださいね。
元気いっぱいの子がいい方はオスを、落ち着きのある子がいい方はメスを選ぶと良さそうです。また、犬初心者の方は穏やかなメスの方が飼いやすいかもしれませんよ。
ポメラニアンの飼い方
・散歩や運動を欠かさず行う
小型犬であるポメラニアンは中・大型犬ほどの運動量を必要としないため、散歩しなくてもいいのではと思う方もいるかもしれません。しかし、とても活発で運動が大好きなポメラニアンは毎日散歩をしてあげることが大切です。
ずっと室内で遊んでいるだけではストレスが溜まったり、他の人や犬と触れ合う機会が減ってしまいます。長時間の散歩では無くても大丈夫なので、毎日20分程度は近所を散歩させてあげてくださいね。学習能力や運動能力が高いので、アジリティなどのドッグスポーツも得意ですよ。
・寂しさから来る吠えに注意
甘えん坊な性格であることから、寂しくてかまってほしいときに吠える傾向があります。飼い主に対して要求吠えをしたり、お留守番中に吠えて飼い主を呼んだりする子も多いのだとか。吠えやすい子は、子犬のうちにしっかり吠え癖を無くしてあげることが大切です。
特に寂しがりで甘えん坊な性格の子の場合、長時間のお留守番はとてもストレスになり、分離不安症になってしまう可能性もあります。まずは短時間のお留守番で慣れさせ、分離不安が起こらないよう在宅中も過度にかまいすぎないようにしてください。
・警戒心や恐怖心で吠える子も多い
寂しさ以外にも警戒心や恐怖心から吠える子も多くいます。外から聞こえる車の音や人の声、インターホン、雷などさまざまな音に反応してしまうのです。このとき、間違っても怯えて吠えているポメラニアンに対して叱るのではなく、怖くないことを教えるようにしてください。怖くて吠えているのに、さらに飼い主に叱られると余計に恐怖心が増してしまいますよ。
警戒心や恐怖心が強い子は散歩中にさまざまな刺激に触れることで、徐々に慣れていきます。子犬のうちからいろいろな場所におでかけして、いろいろな経験をさせてあげることが大切です。
ポメラニアンとの出会い方
・ポメラニアンに詳しいブリーダーから譲ってもらう
ポメラニアンと出会う方法はたくさんありますが、今回おすすめするのがポメラニアンに詳しいブリーダーから譲ってもらう方法です。ポメラニアンは人気犬種なので、ポメラニアンを専門的に扱っているブリーダーも多いです。
ペットショップで購入する方法もありますが、ペットショップで販売されている子犬たちはどんな環境で育ったのか、どんな親犬から生まれたのかがわからない場合がほとんどです。ペットショップで高値で売るために量産された犬かもしれないし、遺伝的に問題のある交配をして生まれた子犬かもしれません。
子犬のバックグラウンドが見えない方法での引き取りは、のちにトラブルにつながる可能性もあるので注意が必要です。
一方、ブリーダーから譲ってもらう方法であれば、親犬や兄弟犬を見せてもらえたり、生まれ育った飼育環境を見学させてもらえます。どんな親犬から生まれてどんな環境で育ったのかがわかるだけでも、引き取り側は安心しますよね。
特に、遺伝子検査をきちんと行って遺伝病防止に努めているブリーダーは、健康で元気なポメラニアンを譲ってくれる方が多いです。ブリーダーから譲ってもらう際は、信頼できるブリーダーかどうか見極めてくださいね。
ポメラニアンの価格と寿命
ポメラニアンの価格
ポメラニアンのかっかうは、平均25万円です。個体によって金額差がありますが、15万円~30万円ほどで購入できます。
性別による金額差はほとんど無く、年齢や顔の可愛さ、毛並みの良さで値段が決まる場合が多いです。親犬が表彰犬やチャンピオン犬の場合もかなり値段が高くなるので、予算を抑えたいという方は注意してください。
ポメラニアンの寿命
ポメラニアンの平均寿命は12歳~16歳です。現代は医療の進歩や食事の質の向上により、20歳くらいまで生きるポメラニアンもいるそうですが、多くのポメラニアンは15歳前後でお別れが来てしまいます。
飼い主は愛犬には少しでも長生きしてほしいと思いますが、長生きすればするほど介護が必要な時間も増えるということになります。ポメラニアンを飼う前に、「もし愛犬が20年近く生きたら」と考えてみてください。もちろん、予想もしない出来事が起こる可能性は十分にありますが、現時点で20年後も変わらずお世話できるかどうか、しっかり考えてからポメラニアンを迎えてくださいね。
ポメラニアンとの生活を楽しみましょう
フワフワしていて可愛らしいイメージのポメラニアンですが、意外と気が強く、勇敢に立ち向かっていく性格なんですね。吠え癖や噛み癖がつきやすい犬種なので、子犬のうちにしっかりとしつけが必要になります。
小さな体で活発に遊んだり、可愛い顔で飼い主に甘える姿は癒されること間違いなし!ぜひみなさんもポメラニアンに癒される生活を送ってみてくださいね。