犬を長生きさせるために出来ること・気をつけること
犬の平均寿命は、飼い主さんの意識の向上・フードの良質化・動物医療の向上等があり昔に比べてかなり伸びているようです。(アニコム損害保険株式会社)によると、2016年の犬の平均寿命は13.7歳とのこと!
皆さまの愛犬は今いくつでしょうか?
平均寿命を知ってしまうと、我が家の愛犬は後何年生きられるのだろう?
後何年しか一緒にいられないの?と色々な思いを抱いてしまいますよね?
恐らく大多数の飼い主さんは平均寿命以上、いつまでも元気に長生きしてほしい、と願っていると思います。
そこで今回は、犬を長生きさせるために出来ることと、長生きしてくれた際に気をつけることをご紹介していきます!
毎日食べる食事が長生きの秘訣
長生きしてもらうために最も必要なのは、毎日元気に食事を食べてもらうことです。
食事は活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、ご飯を食べられる幸福感、ご飯を与えくれる飼い主さんとのコミュニケーションなど、長生きしたいと思わせる需要な要素が含まれています。
犬はご飯を食べている時、とても嬉しそうな顔をしていますよね?
また明日も美味しいご飯を食べたい、また明日。また明日。と愛犬に思ってもらうことが実はとても大切なんです。
当然ですが、与えるフードは体に良いものでなければなりません。
フードは命の源です。
毎日食べるフードが愛犬の血や筋肉を作り、病気に負けない強い体を作り上げるといっても過言ではありません。
体にいいフードとは何か?
ドッグフードと手作り食に分けてご説明します。
ドッグフードは命の源
犬に与えるフードで最も手軽で、バランスが取れているのが『ドッグフード』です。
ですが、種類が多すぎて、どれを選べばいいのか悩まれる飼い主さんも多いです。
優れたドッグフードとされている基準は
・栄養バランスが取れている
・良質な素材を使用している
・添加物など体に悪い物が含まれていない
・グレインフリー
です。
余りにも安価なフードは質の悪い肉を使っていたり、穀物や添加物等が含まれているので注意が必要です。
愛犬の健康と命を守るために、良質なドッグフードを与えましょう!
手作り食に挑戦
良質のプレミアムフードを与えても、下痢や嘔吐をしてしまう犬もいます。
フードの使用食材に対して食物アレルギーがある犬も多く、フード選びに頭を悩ませている飼い主さんもいるかもしれません。
アレルギー食材がメインの肉類の場合は、別の食材がメインのフードを選べば大丈夫なのですが、数種類の野菜に対してアレルギーがある犬もいます。
ドッグフードには複数の野菜が含まれていることも多く、それら全てを排除した場合、与えられるドッグフードが見つからないこともあります。
ドッグフードを与えることが出来ない方や、栄養管理や使用食材を徹底したい方は、手作り食を与えてみると良いですよ!
手作り食は栄養バランスを考えるのが難しそう、作る時間がない。と抵抗を持つ人もいますが、実際にチャレンジしてみると、案外簡単で食費も抑えられてよかったという意見が多いです。
手作り食の基本
必要カロリー = 体重 × 0.75乗 × 70 (安静時)です
これに状況による数値をかけて、愛犬の健康状態に合わせた数値を出します
状況により加える数値
生後4ヶ月~生後1年 2
未去勢・未避妊 1.8
去勢・避妊済み 1.6
一般的にはカロリー計算はこの数字は目安にすると良いとされています。
しかし、愛犬の年齢・犬種・運動量や体調によって必要カロリーは変化します。
手作り食を与えて、愛犬の体調を日々チェックし、骨が目立ってきたらカロリーが足りません。逆にお腹周りが目立ってきたらカロリーオーバーです。
与える量を変えながら、愛犬にピッタリの量を見つけてくださいね!
手作り食のバランス
動物性タンパク質・3~5 : 野菜・2~3 : 炭水化物・2~3
の割合がよいとされています
一番必要なのがたんぱく質です。鳥のむね肉で補う人が多いですね。
炭水化物は、小麦はアレルギーがある犬が多いので、お米を与える人が多いようです。
野菜は生のまま与えず、肉と炊いた米と一緒に煮込んで、おじや風にして与えると犬も食べやすく喜びますよ!
肉や野菜のカロリー計算は
などのサイトを利用すると便利ですので、参考にしてみてくださいね!
犬に与えてはいけない食材
・玉ねぎ、ネギ類 ・チョコレート ・キシリトール ・ブドウ
などがあります。
手作りされる際に誤って与えてしまわないように注意が必要です。
手作り食に変更すると毎日作らないといけない、と気負われる方もいますが、週末にまとめ作り、小分けして冷凍保存し、それを毎日温めて与えることも可能です。
余り無理をせず、自分のペースで愛犬の為に愛情のこもった料理を作ってあげてくださいね!
事故を未然に防ぐ
犬が長生きするために気を付けることは病気に対してだけではありません。
事故に対しても細心の注意が必要となります。
屋内も危険がいっぱい
家の中は安全だと思われているかも知れませんが、実は犬にとっては危険なことがたくさんあります。
誤食
犬はとりあえず何でも口にしてしまう、と思っていた方が安全です。
例えば室内に置いてある小さな人形。とても可愛いですが犬にとっては面白いオモチャ。
多少固い物でも噛み壊してしまうことも。
布製の物は飲み込んで喉が詰まる危険があります。
特に注意が必要なのが、小さな電池を使用したオモチャ電化製品です。
製品を壊してしまった際、誤って内部のボタン電池を飲み込んでしまう可能性があります。
犬が触れたりできる場所には、物を置かないようにするのが一番安全な方法です。
野外で気をつけること
お散歩など外出時にも気をつけるべきことが多々あります。
屋内編でもお話しましたが、やはり拾い食い(誤食)が最も危険です。
普段から拾い食いをしないしつけをしていると安心ですが、どうしても拾い食いが治らない犬には口輪を用いることも必要です。
その他、自転車や自動車との接触事故や、他犬との喧嘩など予期せぬ事故が起きる可能性があります。
愛犬に辛い思いをさせない為にも、外出時は愛犬から一時も目を離さないよう心がけましょう!
老犬になってから気をつけること
長生きしてもらうために色々なことに気をつけ、思いが叶い愛犬が『老犬・シニア犬』と呼ばれる9歳以上になると、とても嬉しいですが、今まで以上に愛犬に対して気をつけるべきことが増えます。
老化と痴呆
犬も人間と同じく、年齢を重ねると老化症状があらわれます。
・痴呆症状の一つ、昼夜が逆転することによる『夜鳴き』
・足腰が弱くなり、お散歩を嫌がったり、トイレを失敗したりする
・固形物が食べられなくなり、流動食などを与える必要がある
・寝たきりになり、数時間ごとに寝返りをうらさなければならない
などがあり、老犬介護が必要になってきます。
犬の寿命が延び、介護介護が必要な犬が増え、それに対するサポート体制も整ってきました。
老犬専門のペットシッター『老犬訪問介護』
老犬を終生お世話してくれる『老犬ホーム』
などです。
老犬の介護は本当に大変です。
夜鳴きが酷く、飼い主さんも寝る時間が少なくなり、生活に支障をきたす場合もあります。
その際どうすればいいか?
飼い主家族だけで問題を解決しようとし、追い詰められて愛犬のことを嫌いになってしまうなら、その前に『老犬介護』のプロの手を借りることも検討してみてください。
快適な介護をしてもらうことにより、愛犬の寿命が延びることもあります。
愛犬を看取るということ
いかがでしたか?今回は犬が長生きするために気をつけることご紹介しました。
飼い主として一番大切なこと、それは『愛犬の最期を看取る』ことです。
一日でも元気で長生きしてくれるように日々気をつけ、最期を看取ることができることが、飼い主として一番幸せなことだと思います。毎日のケア・コミュニケーションで愛情を伝え、健康で元気な愛犬と楽しい時間を沢山過ごしていきましょう!