愛犬にはできる限り元気に長生きしてほしいもの。そのためには、病気を未然に予防してあげることが大切です。ではその予防とは具体的にどうすればいいのでしょうか?
今回は、病気を予防する具体的な方法について紹介していきます。
動物病院で予防できること
病気を予防するのに一番役に立ってくれる場所、それは動物病院です。
ここでは動物病院で出来る、病気を未然に防ぐための方法をいくつか紹介します。
ワクチン注射
ワクチン注射には、6種ワクチンor10種ワクチンがあります。
犬の活動内容や住んでいる場所により異なります。
特に必要なのが、犬パルボウイルス、犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルスの3種です。
怖い感染症を未然に防ぐ為には大切なワクチン注射ですが、アレルギー反応であるアナフィラキシーなどの副反応が起こる場合もありますので、注射前には獣医師による確かな診察が必要です。
ワクチン注射は1年に1度必要だと思われている方も多いですが、3年に1度でも大丈夫である、との説を唱える獣医師もいるようで、抗体検査を受けて、本当にワクチンが必要なのかを判断した後に、注射をされる飼い主さんも増えています。
一方で、ペットホテルに預けたり、ドッグカフェ等を利用する際は、ワクチン注射摂取済み証明書が必要なこともあるので、ワクチン注射は愛犬の体調とライフスタイルに合わせて行うようにしましょう。
血液検査
血液検査は病気や炎症など、さまざまな症状をいち早く発見できます。
8歳までは年に1度、8歳以降は年に2度の検査が推奨されています。
一見元気に見えても、体の中で小さな病気の元が出来てしまっている場合も。
血液検査で出た結果が正常範囲内なら問題ありませんが、正常値よりかなり低い・高い数値がある際は、さらに詳しい検査を受けて何の病気に侵されているのかを調べる必要があります。
血液検査の結果表はきちんと保管しておきましょう。別の病院を受診する際にとても役立ちます。
去勢、避妊
去勢・避妊手術をすることにより、防げる病気はいつくかあります。
オス
精巣腫瘍・前立腺肥大・会陰ヘルニア
メス
乳腺腫瘍・子宮蓄膿症
などです。
オスの去勢手術
時期は生後6ヶ月~1年をめどにされる方が多いです。
手術時間は30分~1時間ほど
日帰り手術が多いですが、停留睾丸(精巣がお腹の中に位置している)の場合は開腹手術が行われますので、1泊することになります。
メスの避妊手術
時期は最初のヒート(生理)が来る前にするのがベストです。
手術時間は1時間~2時間ほど
開腹手術になりますので、1泊することになります。
狂犬病の予防
狂犬病予防注射で防げること
狂犬病予防注射を打つことで、狂犬病の脅威からは逃れることができます。
狂犬病予防注射もワクチン注射の1種なので、アレルギー反応であるアナフィラキシーなどの副反応が起こる場合があります。
狂犬病予防注射後に一度でも体調を崩したことのある犬は、動物病院で獣医の診察後にアレルギー反応を抑える処置を受けてから、注射してもらうことをおススメします。
狂犬病になったらどうなる
狂犬病になってしまったらどうなるのかご存知ですか?
発病すると治療方法がなく、予後は不良です。
食欲不振などから始まり、不安感、恐水及び恐風症状をへて、幻覚、精神錯乱などの精神症状を示して100%死亡します。
狂犬病を発症した犬に噛まれことにより、人にも感染してしまいます。
飼い主としての義務
生後91日以上の飼い犬は、狂犬病予防法により、狂犬病予防注射を毎年受けることを義務づけられています。
地域ごとに実施されている狂犬病予防集合注射か、動物病院で狂犬病予防注射を受けるようにしてください。
病気や治療中などの理由により狂犬病注射が出来ない犬は、獣医師の判断により狂犬病予防接種が免除される場合があります。また、狂犬病予防注射の注射率は7割ほどとされていますが、畜犬登録すらしていない犬も多く、実際の注射率は4割程度しかないとの説もあります。
この接種率では日本国内で狂犬病が発生した場合、すぐに感染が広がってしまう可能性が高いです。
狂犬病の脅威から愛犬を守る手段は、狂犬病予防注射しかありません。
万が一に備えてのペット保険
どれだけ事前に予防をしていたとしても、病気になってしまうことはあります。
診察→精密検査→長期治療・長期投薬になった場合、医療費が莫大にかかってしまうことも多い犬の病気。。
出来る限りの治療をしてあがたいと思った時、一番役に立つのは『ペット保険』です。
ペット保険は加入年齢や犬種により保険料が異なります。
補償割合や、補償限度額も保険により異なりますので、愛犬にぴったりあう保険をお選びください。
愛犬と一緒に行ける神社
愛犬が元気に健康で過ごしてくれるように、と神社へお参りされる飼い主さんも多いようです。
愛犬と行ける神社は
・武蔵御嶽神社(東京)
・神祇大社(静岡県)
・少彦名神社(大阪府)
など全国に多数あります。
愛犬と参拝される際はマナーとルールを守って健康に育つことをお祈りしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
犬が病気になる前にできる事前予防についてご説明しました。
事前予防をして、異変を感じた際、すぐに診察をしていれば、早期に治療を開始することが出来ます。一度も病院を受診せず、病気の予防対策など取っていないと、知らぬまに病気が進行していて診察してもらった際にはすでに手遅れ、最終的に安楽死しか選択肢がない状態になることさえあります。
愛犬に長く元気に過ごしてもらうために、出来る限り病気の予防をして、愛犬との生活を楽しみましょう!