犬の飼い主さんが抱える数多くの悩みから、今回は子犬用ドッグフードをピックアップ。
子犬を家に迎えた飼い主さんの悩みの中で多いのが『フード』についてです。
・ブリーダーやペットショップで与えていたフードをこのまま与えていいの?
・食べ残してしまうので体重が増えない
・下痢や嘔吐をする
・成犬用フードを与えたらダメなの?
などフードについての悩みはつきません。
そこで今回の記事では、
・子犬用ドッグフードと成犬用フードの違いはなに?
・子犬用フードはどうやって与えたらいいの?
・子犬用フードのおススメは?
など、飼い主さんの子犬用ドッグフードについての疑問にお応えします!
子犬用ドッグフードとは
通信販売やペットショップで多数販売されている『ドッグフード』
ドッグフードは子犬(パピー)用・成犬用・老犬(シニア)用向けがあり、犬のライフステージ(月齢や成長段階)により切り替えて与えます。
ライフステージって?
・生後30日頃まで → 授乳期
・生後60日頃まで → 離乳期
・生後1年頃まで → 成長期
・生後1年以降 → 成犬期
・生後9年以降 → 老犬期
となっています。
離乳期・成長期までは子犬用フードを与えるようにしましょう。
子犬用フードと成犬用フードの違い
子犬用フードと成犬用フードって何がどう違うんでしょうか??
実は、子犬用フードは成犬用フードに比べてグラム(g)あたりのカロリーが高くなっています。
これは子犬が成長するためには、豊富なカロリーが必要だからです。
しっかりと筋肉をつけ、骨格を成長させ、健康な体を作り上げる為の必要な栄養素があります。
その栄養素がバランスよく配合されているのが『子犬用フード』です。
子犬に必要な栄養素は
タンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミン、炭水化物などです。
被毛などの健康維持にはオメガ6系脂肪酸、オメガ3系脂肪酸がよいとされています。
フードの形状も子犬が食べやすい形(小粒)になっている物が多いですね!
子犬時のフードの与え方
与える回数を1日3~4回にわける
子犬は成犬と比べて消化機能が未熟な為、一度にたくさんの量を消化吸収することが出来ません。
もし一度にたくさんの量を与えてしまいますと、下痢や嘔吐をしてしまう場合があります。その対策として、6ヶ月未満の子犬の場合、1日に与える回数(3~4回)を増やします。
一般的な例ですが 朝(5~7時)・昼(12時頃)・15時頃・夜(18~20時)ごろに与えます。
日中仕事等で食事を与えるタイミングがない場合は、ペットシッター等を利用するなどの対策を取る必要があります。
歯が生えていない子犬(4か月頃まで)はフードをふやかして与える
まだ歯が生えそろっていない子犬は、ドライフードを噛み砕くことができませんので、フードをふやかして与える必要があります。
ふやかし方ですが、
①ドライフードと同量のぬるま湯(35度ほど)を用意する。
②タッパーなどの蓋がある容器にドライフードを入れ、ぬるま湯を注ぐ。
③30分ほど待って、フードを指で潰してみて、簡単につぶれたら完成です。
※必ずぬるま湯をご使用ください。熱湯を使用された場合は栄養素が破壊されてしまう場合がありますので、ご注意ください。
体調や体重増加に合わせて与えるフードの量を調整する
ドッグフードの裏などに1日の給与量の目安がのっていますが、愛犬の体調や体重(kg)の増加具合に合わせて調整してください。
常に動き回っている元気な犬の場合、一日に必要になる栄養量は多くなります。
与えたご飯を一瞬のうちに完食し、まだ欲しい素振りを見せた際は、体を触って成長具合いをチェックしてください。
肋骨のゴツゴツを目立ち、簡単に手で確認できる場合は痩せすぎです。
フード量が足りず栄養不足状態になっている可能性があります。
また逆に餌を欲しがるからといって、どんどん与え続けていると太りすぎてしまう場合もありますので注意が必要です。
もし飼い主さん自身で判断できない場合は、獣医師に愛犬の体形をチェックしてもらい、与えるフードの量を決めるようにしましょう!
ドライフードへの切り替え
ふやかしをやめてドライフードへ変更する時期ですが、歯が生えそろう時期(4か月頃)が最もよいとされています。
この際も急にドライフードに変更するのではなく、前述のふやかし方を少しずつ変更し調整しながら与えます。ふやかし方の調整は次のようなイメージです。
・水分量を同量から徐々に少なくする
・ふやかし時間を徐々に短くする
などをしながら、子犬がドライフードを抵抗なく食べることのできる環境を作ってあげることが大切です。
おすすめフード5選
子犬に与えるフードを選ぶ際は成犬以上に注意が必要です。
必ずフードの原材料や添加物をチェックしましょう!
子犬用フード購入時のチェックポイント
✓良質のタンパク質が豊富(粗タンパク質25%以上)
✓ メインの肉(鶏や七面鳥、ラムなど)の品質がしっかりと表示されている
✓ 動物性脂肪や動物性脂質など、何の肉を使用しているのかあやふやな表示のないもの
✓ グレインフリー(穀物不使用)
✓ 添加物(BHA、ソルビン酸カリウム、エトキシキン)などが含まれていない
子犬時に与えるドッグフードが健康な体をつくり、長生きできるかを左右するといっても過言ではありません。
安価や手軽に購入しやすいなどの簡単な理由で判断せず、どのような原材料でつくられているかをしっかりと把握したうえで与えるようにしましょうね。
子犬の成長をしっかりと守ってくれるおすすめフード5選
ORIJEN Puppy オリジン パピー
メイン材料は鶏肉と七面鳥肉、ディハイドレート(新鮮肉を低温で空気乾燥)を使用。家禽肉ミールは含んでいません。
粗たんぱく質38 %以上 粗脂肪20 %以上
アカナ ヘリテージ パピー スモール・ブリード
原材料に放し飼い鶏肉、地元農場産卵、天然カレイなど人間用食材として認定を受けたものを使用しています。
粗たんぱく質33.%以上、粗脂肪20%以上
HALO ハロー 犬 パピー 小粒 ヘルシーチキン
HALO ハロー ホリスティックドッグフード パピー ヘルシーチキン小粒 1.8kg
新鮮鶏正肉メインで使用、低温でゆっくりと製造されています。
栄養バランス、原材料に徹底的にこだわったホリスティックフードです。
粗たんぱく質 30%以上、粗脂肪 20%以上
クプレラ ベニソン&スイートポテト・パピーフード
クプレラ ベニソン&スイートポテト・パピーフード 10ポンド 4.54kg
メインの鹿肉はも化学合成添加物を含まない畜産用飼料で育てられ、ホルモン剤・抗生物質・成長促進剤も投与せれていません。
グルテンフリー、酵素とプロバイオティクスが非加熱で配合されています。
粗たんぱく質 26%以上、粗脂肪 12%以上
NOW FRESH ナウ フレッシュ パピー
新鮮なターキー、ダック、サーモンの生肉が主タンパク源です。
新鮮な素材を少量をゆっくりと時間をかけ、低温(90℃)で丁寧に調理し、フレッシュ素材のチカラを最大限に引き出されたフードです。
粗たんぱく質 28%以上、粗脂肪18%以上
アレルギーがある犬には
素材にこだわり、製造工程がしっかり管理されているフードであったとしても、犬によってはアレルギーが出たり、下痢や嘔吐してしまうこともあります。
体調を崩してしまった際は原因だと思えるフードを与えず、別のフードに変更しましょう。
アレルギー反応に関して、血液検査でどの食物抗原に反応しているかを調べることができます。
原因となる食物抗原を特定し、その食材を使用していないフードを与えることで、アレルギー症状を抑えることができます。
いかがでしたでしょうか?
子犬用ドッグフードは子犬の成長のことを考えて作られているので、グルテンフリーなどしっかりと飼い主さんが選べば問題なくスクスクと成長していってくれます。愛犬の症状や成長度合いを一番確認できるのは飼い主さんです。適宜愛犬の健康チェックをしつつ子犬用ドッグフードを活用してペットライフを楽しみましょう!