いつか必ず訪れる愛犬との別れ。
飼い主として愛犬の最期を見届けるのは、哀しいですが、大切な義務です。
愛犬を亡くしてすぐは、色々なことを考え行動できる余裕はないとは思いますが、大切な愛犬のために素敵な供養ができるようにペット葬祭についてまとめてみました。
葬儀までにすべきこと
愛犬が病気や年老いて寝たきりになったり、獣医師から余命宣告された際、それを受け入れることは本当に辛く、哀しいことだと思います。
ですが、突然愛犬を喪ってしまうよりも、死を受け入れる為の気持ちの準備が出来たことは幸せだったと、後に思える日が来るはずです。
亡くなった時の事前準備など出来るはずがないと思われるかもしれませんが、死を覚悟して準備していると、飼い主さんの心に余裕が出来て穏やかになり、愛犬も安心してくれたのか結果的に頑張ってくれ、その日が訪れるのがかなり先になったというお話も少なくありません。
愛犬に今までの感謝を込めて見送ってあげる為に、何をすべきかを考えておく必要があります。
・火葬はどこでするのか?
・葬儀はするのか?
・遺骨はどうするのか?
・誰が火葬、葬儀に立ち会うのか?
などをあらかじめ決めておくと、愛犬が亡くなった際に慌てなくても済みます。
葬儀まで遺体はどうすればいいの?
家族なら愛犬が亡くなった際、火葬・葬儀に立ち会いたいと思いますよね。
ですが、仕事で帰宅が遅かったり、実家を出て暮らしている人がいたり、とすぐに葬儀等をすることが出来ない家庭もあります。
葬儀等が出来るのは数日後になった場合、どうすればいいのか?
その際に最も困るのが、愛犬の遺体をどうするか?です。
遺体の処置
犬は亡くなると2時間ほどで死後硬直が始まります。
綺麗な姿で旅立てるように、飼い主さんの手で姿を整えてあげてください。
・目を開けたまま状態の時は、飼い主さんの手で優しく閉じる
・足も伸びた姿なら棺に入りにくくなるため、優しく足を曲げてあげて普段の寝ているような姿に
・口元が開いている際も、優しく閉じる
まるで眠っているかのような穏やかな姿で見送れるようにしてあげましょう。
用意しておいた方が便利なグッズ
・発泡スチロール製のクーラーボックス
・保冷剤(なるべく多く)
・ドライアイス(あれば)
です。
段ボールを使用される方もいますが、遺体を冷やすことが目的なのならば、発泡スチロール製クーラーボックスが優れています。
発泡スチロール製クーラーボックスはホームセンターの釣り具コーナーや、通信販売で手に入れることができますよ。クーラーボックスで継続的に冷やすことができれば2日ほどは遺体を綺麗な状態で保ちながら、葬儀に備えることが可能です。
ご家族の都合で葬儀まで数日必要な場合は、遺体を冷凍状態で預かってくれる葬儀場や火葬場がありますので、そちらをご検討ください。
葬祭について
葬儀の出来る場所
ペット寺院や霊園で行うことができます。
愛犬の写真や好きだったオモチャ、好物のオヤツなど、祭壇に供えることが出来ます。
棺に綺麗なお花をたっぷり入れて、愛犬を見送ってあげましょう。
火葬の出来る場所
1・立ち合い可能な火葬から葬儀を一括で行ってくれるペット寺院や霊園
2・訪問火葬車(火葬炉を搭載した車が自宅まで訪問してくれ、その場で火葬してくれる)
3・自治体の火葬場/人間の火葬施設でも利用できる場合あり
などの選択肢があります。
火葬方法
1、立ち合いによる個別火葬
飼い主さんが立ち合い、僧侶がお経を唱えた後火葬します。
骨を自分たちで拾い上げることができたり、愛犬の遺骨を自宅に持ち帰り、いつでも一緒にいることが出来るのがメリットですね。
2、個別火葬
施設主体で火葬するので、飼い主さんの立ち合い不可です。
自宅まで遺体を引き取りにきて、火葬後遺骨を届けてくれるパターンが多いです
火葬に立ち会えないけど、お骨を引き取れるのがメリットとしてあります。
3、合同火葬
他の動物と一緒に火葬することになります。
遺骨は返却されず、共同墓地などに埋葬されます。
お墓参りに行くことは可能なので、愛犬も寂しい思いをすることはありません。
遺骨はどうするの?
ペット寺院や霊園に納める
個別で火葬したら、遺骨を持ち帰ることができます。
遺骨はペット寺院や霊園に納めるか、自宅に置くかに分かれます。
ペット霊園やペット寺院では個別墓地か合同墓地、納骨堂などを選択できます。
愛犬の命日やお盆など、愛犬に会いたくなったらいつでも会いに行けるのがメリットですね。
遺骨を自宅に置く際は骨壺を利用される方が多いようです。
骨壺
骨壺を愛犬が過ごしていたリビングやお気に入りの場所に置いてあげると、愛犬だけでなく、飼い主さんも愛犬が傍にいてくれるような気がして嬉しくなります。
遺骨を持ち運べるアクセサリー
愛犬といつも一緒にいたいと思われている飼い主さんの中には、愛犬の遺骨をペンダントなどのアクセサリーに入れて、肌身離さず身につけている人もいるようです。
遺骨ペンダント
愛犬が傍にいてくれると思うだけでも、心が癒されるかもしれませんね!
いかがでしたか?
愛犬は若く、死ぬことなんて想像したくない、と思われる飼い主さんもいらっしゃると思います。
ですが、愛犬の死後を考え、その際にどのような行動をとればいいのかを心の片隅にでも置いておきましょう。
いつか旅立つ愛犬。それまでは愛犬と一緒に暮らせることに感謝して素敵なペットライフを楽しみましょう!