犬とのおすすめの出会い方は?
犬と出会う方法はペットショップだけでなく、里親やブリーダーなどさまざまな出会い方が増えてきました。そのため、どの方法で犬を飼うのがいいのかわからないという方も多いはずです。
それぞれのメリットやデメリットを知ることで、ご自身に合った方法で犬と出会うことができるようになりますよ。この記事では、里親、ペットショップ、ブリーダーのメリットとデメリットをご紹介します。犬を飼いたいと思っている方はぜひ参考にしてくださいね。
費用を抑えたい方は里親がおすすめ
里親のメリット
里親になる場合、生体費がかからないことが多い
里親になる場合、ペットショップやブリーダーのように生体費がかからないことが多いです。保護してから預かっている間にかかったワクチン代や検査代のみを支払うだけで、高くても数万円ほどの場合がほとんどです。
少しでも費用を抑えたい方には嬉しいメリットですよね。
飼い主がいない犬を救ってあげられる
里親募集をしている犬は、飼い主が決まっておらず行き場のない犬たちです。さまざまな事情により飼えなくなった飼い主から引き取ったり、無責任な繁殖業者が飼育しきれなくなった犬を引き取って、たくさんの愛情を注いでくれる飼い主を探しています。
一度人間から裏切られた犬たちを、救ってあげられるのが里親です。
里親のデメリット
病気やケガをしているかも
里親募集している犬の中には、劣悪な環境で飼育されてきたせいで病気やケガをしているかもしれません。保護団体は里親募集を出す前にできる限り治療やリハビリをしてくれることが多いですが、完治しない病気やケガを持っている子もいます。
引き取る前に病気やケガについてしっかり説明を受け、寿命が来るまで支えてあげられるかどうか考えたうえで引き取ってくださいね。
人慣れしていない子もいる
過去に飼い主から虐待を受けたり、十分に愛情を注いでもらえなかった犬の多くは人間不信になり、人と触れ合うことに恐怖心を抱いている子もいます。近づくと逃げたり、触ろうとすると噛みついて攻撃してくるので、なかなか触れ合いをさせてくれない場合が多いです。
気に入った子が臆病でも寄り添っていける覚悟がある方でないと、里親になるのは難しいかもしれません。
たくさんの犬種から選びたい方はペットショップがおすすめ
ペットショップのメリット
常にたくさんの犬種が販売されている
ペットショップに行くとさまざまな子犬が販売されていますよね。人気犬種はもちろんですが、なかなか出会えない犬種が販売されていることも。たくさんの犬種の中から、実際に目で見て自分の気に入った子を選ぶことができるのは、ペットショップのメリットですよね。
店員さんに頼めば触れ合いをさせてもらえたり、その子の性格や特徴を詳しく説明してもらえます。気に入ったらその場で購入することもできるので、とても手軽に犬を飼うことができます。
必要なペット用品も一緒に購入できる
ペットショップで犬を購入するときは、ペットショップで販売されているさまざまなペット用品を一緒に購入することができます。犬を飼うにあたって必要なものを一式揃えることができるので、まだ準備できていないと焦る心配もありません。
ペットショップのデメリット
劣悪な環境で育った子犬が販売されていることもある
ペットショップには「パピーミル」と呼ばれる悪質な繁殖業者のもとで生まれた子犬が販売されていることもあります。パピーミルは儲けを主体においた繁殖を行っており、最低限のエサしか与えず、散歩もさせずに狭いケージに閉じ込めて発情期が来るたびに交配させ、生まれてきた子犬を高値でペットショップに売りさばくというものです。
充分な栄養を与えられず、栄養不足の親犬から生まれた子犬は生まれつき体が弱い子が多く、遺伝病のリスクが高まります。ペットショップで子犬を購入することは、悪質な繁殖業者の売り上げに貢献することになるかもしれません。
もちろん、そういう繁殖業者ばかりではありませんので、販売されている子犬の健康状態や生まれた環境や両親の情報などできる限りショップの販売員さんに確認するようにしましょう。
狭いショーケースでの生活はストレスが溜まる
ペットショップの子犬は、狭いショーケースの中に1頭~3頭ほど入れられて販売されていますよね。活発に動き回る子犬の時期に、1日中狭いショーケースに入れられていると運動不足でストレスが溜まってしまいます。
また、本来なら親犬や兄弟犬と遊びながら犬社会のルールを学んでいく時期でもありますが、小さいうちから親や兄弟と離された子犬は社会性が身に付いていない場合が多いです。そのため、ペットショップから購入したら飼い主が少しずつ人や犬との関わり方を教えていく必要があるかもしれません。
優良血統の犬を飼いたい方はブリーダーがおすすめ
ブリーダーのメリット
犬舎や親犬の見学をさせてもらえる
ブリーダーの多くは、購入前に犬舎や親犬、兄弟犬を見学させてもらえます。どんな環境で育ち、どんな性格の親犬から生まれたのかを知るだけでも、これから犬を飼うか迷っている方にとっては安心材料になるはずです。
生まれてからずっと親犬や兄弟犬と一緒に暮らしているので、社会化ができており、警戒心が薄く穏やかな子が多いです。ブリーダーのしつけによってトイレを覚えている子もいるので、飼ったあとのしつけが楽な点もメリットと言えますね。
親切なブリーダーは小さな不安や相談事にも親身になってくれるので、初めて犬を飼う方でも不安なく犬を引き取ることができます。
遺伝病のリスクを最小限に抑えた健康な犬と出会える
ブリーダーの中には、遺伝病の発症リスクを下げるために遺伝子検査を行ったうえで交配させているブリーダーがいます。遺伝子検査によって遺伝病のリスクを下げる交配をしているブリーダーはまだ多く無いため、遺伝子検査を行っているブリーダーは優良ブリーダーと言えます。
病気にかかりにくく健康な犬を飼いたい方は、ぜひ遺伝子検査を行っている優良ブリーダーから購入してくださいね。
ブリーダーのデメリット
お金儲け中心のブリーダーに注意
先ほどご紹介したパピーミルと同様に、ブリーダーにもお金儲け中心で繁殖させている悪質ブリーダーがいます。飼育環境が整っていない状況で雌犬に何度も出産させ、高額な値段で販売するブリーダーです。
飼育環境が整備されていないところで生まれた子犬は体が弱く病気になりやすい子が多く、長生きできない場合も。健康で丈夫な子犬を引き取るためにも、優良なブリーダーを選ぶようにしましょう。
悪質ブリーダーと優良ブリーダーを見極めるポイントとしては、
・対応の丁寧さ
・犬舎や親犬の見学をさせてもらえるか
の2点が重要になります。
きちっとご自身で優良ブリーダーかどうかを購入の際に見極めてから子犬を引き取ってくださいね。
幸せな出会いをするために
里親・ペットショップ・ブリーダーのように犬と出会う方法はさまざまで、それぞれメリットやデメリットがあることがわかりました。どの方法が良い・悪いではなく、メリットやデメリットを知ったうえで、ご自身に合った方法で犬と出会うことが大切です。
これから10年近く一緒に生活する家族を迎えるわけですから、犬にとっても飼い主にとっても幸せな出会いができるよう、最適な購入方法を選択しましょう!