我が家のトイプードル、元気で長生きしてほしい!
トイプードルの年齢別育て方を獣医師が監修!寿命はどのくらい?適正体重や年齢に合わせたフード・病気予防・しつけ方について解説しています。ギネス記録は20歳超えの犬種トイプードル。長く一緒に生活を楽しんでいくためには子犬の時から育て方のコツを理解する必要があります。愛犬のことを知って長生きしてもらいましょう!
この記事では、獣医師の先生監修のもとトイプードルの年齢早見表と年齢ごとの育て方についてご紹介していますので、トイプードルを飼っている方やこれから飼う予定の方はぜひ参考にしてくださいね!
トイプードルの年齢早見表
犬 人間
——子犬——-
1か月 1歳
3か月 5歳
6か月 9歳
9か月 13歳
—–成犬——-
1年 16歳
1年半 20歳
2年 24歳
3年 28歳
4年 32歳
5年 36歳
6年 40歳
7年 44歳
——老犬——-
8年 48歳
9年 52歳
10年 56歳
11年 60歳
12年 64歳
13年 68歳
14年 72歳
15年 76歳
トイプードルの平均寿命
トイプードルの平均寿命は12~15歳です。
小型犬なので比較的寿命が長い犬種となっています。
トイプードルの寿命のギネス記録は?
トイプードルで最も長生きしたのはアメリカで暮らしていた「seamus」ちゃん。
なんと20歳298日まで生きていたそう!人間で言うと約100歳ですね。
トイプードルの年齢別育て方
~1歳
社会化
生まれてから生後半年くらいまでは、しつけや生活環境などで犬の性格が決まってくる大事な時期。いろいろな経験をさせてあげることで人や犬に慣れた社交的な性格に育ちやすくなります。初対面の人や犬と積極的に触れ合ったり、インターホンや掃除機の音などを聞かせて、人や犬や生活音に慣れさせてあげてください。
あまり人や犬、物音へ慣れないまま成長すると、警戒心や恐怖心が強い性格に育ってしまうことも。警戒心や恐怖心が強い性格の子は、その分ストレスもたまりやすくなってしまうので、愛犬のためにもできる限り社会化をさせてあげてくださいね!
しつけの開始
「しつけはある程度成長してから」と考える方も少なからずいますが、おすわりやまてなどの基本的なしつけは少しでも早く始めてください。しつけを始めるのが遅くなればなるほど覚えるのにも時間がかかり、犬も飼い主も大変な思いをしてしまうことに。
特に、子犬は歯が生え替わる時期になると歯がゆくていろいろなものを噛みます。犬用のおもちゃだけでなく、人間の手足や家具まで噛む子も。このときに「まだ小さいから仕方ない」と人間や家具など噛んではいけないものを噛ませていると「人間や家具も噛んでいいもの」と認識し、噛み癖がついてしまいます。トイプードルは噛み癖が付きやすい犬種なので、甘噛みの段階から噛み癖対策を始めるのが◎
たとえ子犬であっても、しっかりしつけをして良いことと悪いことの区別をつけさせてあげてくださいね!適切なしつけをすれば飼い主と愛犬の信頼関係も深くなるので、子犬の頃のしつけは特に重要ですよ。
(獣医師)
適切なしつけ(学習)は、良いタイミングで適切な刺激を与えることが肝要です。刺激には「強化子(ご褒美)」と「罰子(罰)」があります。望ましい行動をしたときには即座に「強化子」をその逆では「罰子」を与えることが理想です。犬にとっての最大の強化子は「褒めてもらうこと」。思いっきり大袈裟に褒めてあげてくださいね。一方、罰子は「無視されること」。くれぐれも叩いたり、大声で怒ることではないので気を付けてください。
1~3歳
子犬から成犬になる年齢
犬は1歳半頃になると成犬へと成長します。小さくて可愛かった愛犬もあっという間に立派な大人に。とはいっても、まだまだ若いので元気いっぱい!体力があるので多くの運動量が必要。
運動不足によるストレスで問題行動を起こす子も多くいます。毎日の散歩はもちろん、おもちゃ遊びもたくさんしてあげてくださいね!
わがままで言うことを聞かない子も
犬は1歳頃になると人間でいう「思春期」になります。特に男の子は反抗期が来ることも多く、今までよりワガママになったり反抗的な態度を示すことも。言うことを聞かないからと飼い主がイライラしては余計に犬も反抗的になってしまうので、今まで通り接するようにしてあげてください。
ただし、言うことを聞かないからとしつけを怠ってしまうとワガママし放題で手に負えない状態になってしまう可能性もあるので注意。トイプードルは賢い分、甘やかすとワガママな性格になりやすいですよ!
(獣医師)
「ムラ食い」に関する相談も、トイプードルでよくご相談頂きます。食べが悪いと、どうしても好きそうなものを与えがち。でも、トイプードルは賢いので『我慢すれば新しい食事がもらえる!』と、またすぐに食べなくなります。こうなっては、犬のほうが一枚上手。「ドッグフードしか与えない」「食べないなら今日はなし!」と心を鬼にすることも、愛情です。
根気よくしつけを続ける
様々な理由で子犬の頃にしつけが十分にできなかった、というケースもあります。成犬になってからのしつけは子犬の頃のしつけと比べて覚えるまでに時間がかかってしまうことが多いので、成犬になったからとしつけを諦めてしまうことも。
しかし、ここで諦めてしまっては犬のためになりません。成犬になってからも根気良くしつけを続けることが大切ですよ!
4~7歳
落ち着いてくる年齢
4歳を超えるとだいぶ落ち着きが出てきます。若い頃は毎日のようにハッスルしていた愛犬も、静かに過ごすことが増えてくるように。もちろん、まだまだハッスルしまくりの元気な子もいますが(笑)落ち着きが出てきたら飼い主とゆったり過ごす時間を増やしてあげると愛犬も喜びますよ!
適切な食事と運動
3歳までと比べて必要な運動量も少し減ってくるので、愛犬のペースに合わせて散歩してあげることが大切です。さらに、運動量の減少に伴ってドッグフードの量も調整してあげます。
運動量が減ったのに今まで通りドッグフードを与えていると肥満の原因に。食事管理も気を遣ってあげてくださいね!
楽しい思い出をたくさん作る
年を取って老犬になると病気や体力の衰えでなかなかお出かけができなくなってしまいます。元気で体力があるうちに、いろんなところに出かけてたくさん楽しい思い出を作るのがおすすめ♪
8~10歳
老化が始まる
個体差はありますが、7~8歳頃になると多くの犬は老化が始まります。病気やケガになりやすく、若い頃のように動けなくなってくる頃。定期的に動物病院で検査してもらったり、少しでも違和感を感じたらすぐに獣医師に相談するようにしてあげてくださいね。
生活環境やドッグフードの見直し
生活面での注意点が増えてくるので、小さなところまで気遣いを忘れずに!
・段差の昇り降りが辛くなるのでなるべく段差を減らしてあげる
・トイレの回数が増え、粗相も増えるのでトイレの場所を増やしてあげる
・運動量が減り、代謝も落ちるので肥満に注意
・無理に運動させず、散歩時間や散歩ルートを見直す
・体温調節機能が衰えるので、温度管理を徹底する
・獣医師と相談しながら適切なタイミングで老犬用ドッグフードに切り替える
(獣医師)
トイレの回数が増えたり、運動量が減ることは病気の可能性もあります。できれば定期的に獣医師の診察を受け健康チェックをしてもらいましょう。例えば運動量の低下。トイプードルに多い、僧帽弁閉鎖不全症(心臓の病気)で現れる症状にも似ています。この病気は聴診してもらうだけでも病気に気づいてもらえる可能性があります。「年だから・・・」と決めつけず、受診をお勧めします。
11歳以上
病気やケガに注意
犬が11歳を超えると人間では60歳以上。いつどんな病気にかかってもおかしくない年齢です。体力や免疫力が落ちてくると様々な病気や感染症のリスクが一気に高まります。
また、年を取って視力が低下すると壁や家具にぶつかったり、段差から落下してしまうことがあります。家具の配置を変えたり、危ないところへ行かないよう柵でガードしたりと安心して生活できる環境を作ってあげましょう。
介護が必要になることも
重い病気にかかったり、足腰が弱くなると動くのが辛くなり、寝たきりになってしまいます。そのような状態になると食事や排せつなどは飼い主が手伝ってあげなければいけません。
トイプードルの場合、体が小さいので中・大型犬と比べて比較的介護がしやすいですが、それでも愛犬の介護は体力的・精神的に辛くなってしまうこともあります。かかりつけの獣医師など信頼できる専門家に相談しながら、愛犬と飼い主にとって最適な方法で介護生活を送ることが大切ですよ。
なるべく一緒に居る時間を作る
体が弱ってきて今まで通りの生活ができなくなってしまった愛犬は、精神的にとても不安です。そんなとき、大好きな飼い主がそばに居てくれるととても安心しますし、幸せを感じられます。
少しずつ弱っていく愛犬の姿を見ているのは辛いものですが、愛犬が最期まで幸せに暮らせるよう飼い主が寄り添ってあげてくださいね。
年齢に合わせたお世話をしてあげよう
人間が年齢に合わせてライフスタイルを変えていくように、犬も年齢に合わせて生活環境や食事・運動を変えていく必要があります。
子犬であれば元気に大きく成長できるようたくさん食べてたくさん遊んでたくさん経験させてあげることが大切ですし、老犬であれば老後を安心して穏やかに過ごせるよう安心安全な生活環境を整えてあげることが大切です。
年齢に合わせたお世話をしてあげることで、愛犬も元気に日々を過ごすことができるはずですよ♪
(ライティング:wanda 監修:倉地医師)