感染力・死亡率の高い犬ジステンパーとは?

犬の美容・健康
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犬ジステンパーってどんな病気?

犬の感染症として有名な「犬ジステンパー」。病名に「犬」と付いているので犬しか感染しない病気だと思われがちですが、実は犬以外にもオオカミや猫、サル、イタチ、アライグマなど多くの動物が感染する病気です。ニホンオオカミ絶滅の原因となった感染症とも言われています。

犬ジステンパーは感染力や死亡率も高く、とても怖い病気です。症状や原因を知っていないと、愛犬が犬ジステンパーに感染したことに気付けないかもしれません。

この記事では、犬ジステンパーの症状や感染原因、治療方法をご紹介します。犬を飼っている方やこれから飼う予定の方は、この記事を読んで犬ジステンパーについて知識を深めてくださいね。

犬ジステンパーの症状

感染初期は発熱

犬ジステンパーウイルスに感染すると、感染初期に発熱があります。4~6日ほどで初期症状の発熱が治まり、免疫力の高い犬はそのまま完治へ向かいますが、子犬や免疫力の低い犬は再び発熱し、症状が悪化する可能性も。

稀に犬ジステンパーに感染しても全く症状が出ない犬もいるようで、愛犬が犬ジステンパーに感染したことに気付かないまま完治したケースもあります。

悪化すると呼吸器症状や消化器症状などが現れる

症状が悪化すると嘔吐や下痢といった消化器症状や咳、くしゃみなどの呼吸器症状が出てきます。結膜炎や角膜炎、血便、食欲不振なども見られるようになり、だんだんと元気が無くなってきます。この時点で細菌感染が起こり、肺炎も引き起こしてしまう犬もいるようです。

肺炎などの合併症を引き起こすと致死率が高まるので、悪化する前に病院で治療を受けておくと安心できますよ。

神経症状が出ることも

さらに初期症状のみで回復しなかった場合、感染から3~4週間でウイルスが神経に侵入し始めます。ウイルスが神経系まで侵入するとジステンパー脳炎が起こり、麻痺、痙攣、運動失調などの神経症状が見られるようになります。

これらの神経症状は呼吸器症状や消化器症状と同時期に発症することもあれば、犬ジステンパーの症状が改善した頃に突然発症することもあるので注意が必要です。

神経症状を発症したら死亡率50~90%

犬ジステンパーは感染初期で回復すればそこまで問題ありませんが、重症化し、神経までウイルスが侵入すると一気に死亡率が上がる怖い病気です。感染後およそ2週間~数か月で死に至ってしまいます。

犬ジステンパーの症状が急激に進行した場合、命を落としてしまう危険性が高まるので症状があまり出ていないからと油断してはいけません。

鼻や肉球の角化(ハードパッド)

犬ジステンパーの典型的な症状に「ハードパッド」があります。犬の鼻や肉球が硬くなってしまう症状です。犬ジステンパーに感染している間にハードパッドを発症し、そのまま後遺症として残ってしまう可能性もあります。愛犬の鼻や肉球が硬くなってきたと感じたら、犬ジステンパーに感染している可能性もあるので注意してください。

後遺症が残ることも

致死率の高い犬ジステンパーが治った犬でも、50%の確率で後遺症が残ると言われています。ハードパッドのほかにもチック(筋肉の痙攣)、失明、神経症状、歩行困難など様々な後遺症があり、犬によって症状が異なるのが特徴です。

せっかく犬ジステンパーが治っても、後遺症が残ってしまうのは悲しいですよね。なるべく後遺症が残らないよう感染初期のうちに治療を始めるのが効果的です。

ウイルスの潜伏期間は7日程度

犬ジステンパーウイルスの潜伏期間は約7日間と言われています。その後、ウイルスの活動が活発化し、様々な症状があらわれ始めます。

犬ジステンパーの原因

犬ジステンパーウイルスを持つ動物から感染する

犬ジステンパーの主な感染経路は野生動物です。犬などのジステンパーウイルスを持つ動物の唾液や糞便から接触感染したり、鼻水、咳から飛沫感染します。また、犬ジステンパーウイルスを持った動物が使用した食器やおもちゃなどに付着したウイルスから感染する可能性も。

犬種に関係なくすべての犬がかかりやすい感染症ですが、特にワクチン未接種の子犬や免疫力の低い老犬が感染しやすいです。子犬や老犬は犬ジステンパーの致死率も高まるので、注意してあげたいですね。

犬ジステンパーの治療法

症状を軽減する対処療法のみ

犬ジステンパーに感染しているかどうかは血液検査によって調べます。検査の結果、感染が分かったら治療開始です。犬ジステンパーウイルスに対する治療薬が無いため、犬ジステンパーの症状を軽減する対処療法を行います。

例えば咳が酷ければ咳止めを、下痢が酷ければ下痢止めを投与したり、免疫力が低い場合は二次感染を防ぐために抗生物質を投与します。脱水や栄養失調があれば点滴での栄養補給も良く行われる治療です。

感染初期の治療が大切

犬ジステンパーを悪化させないためには、症状が出たらすぐに(1~2日以内)治療を開始することが大切になります。症状が出てから時間が経てば経つほど症状が悪化しやすく、致死率も高くなっていくからです。さらに効果的な治療薬が無いので、悪化すると完治が難しくなります。

致死率も高く後遺症も残りやすい怖い病気ですが、早めに対処することで軽症で済ませることができるかもしれません。「少し様子を見よう。」と考えず、まずは獣医師に相談するよう心掛けてくださいね。

感染した犬を隔離する

犬ジステンパーウイルスは感染力が高いと言われているので、感染してしまった犬を他の犬と接触させてしまうとあっという間に感染が広がってしまう可能性があります。なので、感染してしまった犬や感染の疑いがある犬はすぐに隔離してください。

多頭飼育の場合は同じ食器やおもちゃを使用せず、使用後は殺菌消毒して衛生管理に細心の注意を払います。単独飼育の場合も、動物病院へ連れていくときに他の犬と接触しないようあらかじめ電話で相談しておくと安心です。

動物病院によっては別室の待合室に案内してくれたり、他のペットと接触しないよう診察時間外に対応してくれることもあります。これ以上、感染を拡大させて犬ジステンパーで苦しむ犬が増えないよう、周りへの配慮も忘れないでくださいね。

ワクチン接種で予防する

有効な治療薬が無い今は、できる限り犬ジステンパーにかからないよう予防するしかありません。毎年愛犬に感染症予防のワクチンを接種させ、ワクチン接種が終わっていない子犬は他の犬との接触や外出を控えます。

ワクチン開発の進歩や接種率の増加によって近年では国内外ともに犬ジステンパーの感染率は減ってきています。しかし、まだまだ犬ジステンパーウイルスは存在しているので、いつどこで感染するかわかりません。

必ずワクチンを接種することが愛犬の健康を守る最適な方法と言えますね。

犬ジステンパーにかからないために、しっかり予防しよう

犬ジステンパーは悪化すればするほど死亡率が高まり、後遺症も残りやすくなってしまう怖い感染症であることが分かりました。愛犬に発熱や呼吸器症状、消化器症状が見られたら早めに診察を受けてください。

犬ジステンパーは狂犬病に続いて死亡率の高い病気とも言われています。犬の代表的な感染症の1つで、国内でも毎年感染している犬がいるという報告があるほどです。

飼い主の安易な判断が愛犬の命にかかわることも。うちの子は大丈夫だと油断せず、しっかりワクチン接種をして予防することが大切ですね。

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